モルガン・スタンレー、カナダの株式報酬管理会社を約990億円で買収

アメリカの金融大手モルガン・スタンレー(アメリカ・ニューヨーク州)は11日、カナダの株式報酬管理会社ソリアム・キャピタルを買収することを発表した。買収金額は9億米ドル(約990億円)。同社による買収案件としてはリーマンショック以降最大となる。

カナダに拠点を構えるソリアム・キャピタルは、決済サービスのストライプや食料品配達のインスタカートなどをはじめ、約3000社の顧客を抱えており、新興企業向けサービスに強みを有する。

モルガン・スタンレーの強みであるM&Aアドバイザリーやトレーディング事業は、景気同行や市況に左右されやすい側面を持つ一方、富裕層向け資産運用・管理サービス事業は、預かり資産に応じて得られる手数料収入により安定した収益が見込める。

モルガン・スタンレーは今回の買収により、ソリアム・キャピタルが築き上げた顧客層に対して、自社の資産運用・管理サービスを提供することで収益機会の拡大を図る。また、大企業が顧客層の中心であるモルガン・スタンレーに対してソリアム・キャピタルは新興企業向けサービスに強みを有することから、高いシナジー効果が見込めると判断し、今回の買収に至った。