経営再建を進めているパイオニア(東京都文京区)は7日、アジア向けに投資を行っている投資ファンド「ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア(BPEA)」との間で、770億円の出資と現株主からの約250億円での株式取得による、総額1020億円の「パイオニア再生プラン」に合意したと発表。
BPEA傘下のWolfcrestを割当先とするため、Wolfcrestがパイオニアを完全子会社化、パイオニアは上場廃止、今後の成長に向けて事業再生を目指していくことになる。
正式決定は19年1月25日の臨時株主総会の場で決まる。株式取得額は1株66.1円と7日終値(88円)と比較して25%も安い。これを受け、10日の株式市場ではパイオニアの株価は27%安と急落した。
また、連結で約1万7000人いる従業員のうち、約15%の人員削減をおこない、森谷社長をのぞく5人の役員が辞任するなど経営陣の刷新も行われる。