住友化学、農薬大手の豪ニューファームの南米グループ会社4社を約700億円で買収

住友化学株式会社(東京都中央区 / 以下、住友化学)は30日、オーストラリアの大手農薬会社ニューファーム社との間で、同社グループが所有するブラジルの子会社1社、およびアルゼンチン、チリ、コロンビアの子会社3社の全株式を、それぞれ住友化学の子会社である住友化学ブラジル社と住友化学チリ社を通じて取得することを発表した。本年12月開催予定のニューファーム社株主総会での決議後、競争法当局による審査など所定の手続きを経て買収が完了し、住友化学の孫会社となる見込み。

南米地域は、現在、世界の農薬市場の約25%を占めており、北米や中国を上回る市場規模となっている。世界最大の農薬市場であり特に大豆用の需要が多いブラジルや、世界有数の農業国であるアルゼンチンがあることから、世界の食料需要増加を背景に、同地域での農薬市場のさらなる拡大が予想される。

住友化学は今回の買収により、南米地域における同社の農薬売上高は約3倍となり、北米地域を上回る規模になるとともに、世界最大市場であり高い成長が期待される同地域に確固たる農薬の自社販売体制を構築できることから、同社が進める一連のグローバルフットプリント(自社の販売網)整備が大きく進展する。また、同社が独自に開発したダイズさび病などに高い効果を示し 2020年以降に市場投入を予定している新規殺菌剤(一般名:インピルフルキサム、有効成分商標:インディフリン)については、ニューファーム社と共同で進めてきた同剤を用いた新規混合剤開発を一層加速させ、製品ラインナップを拡充していく。

今回強化する南米地域でのグローバルフットプリントを活用し、上市直後からインピルフルキサムの販売を確実に積み重ねることで、同地域での飛躍的な増収につなげていく。加えて、南米地域に新たに製剤拠点を獲得できることから、既に住友化学が保有している圃場を併設したブラジルの研究開発拠点と合わせて、開発から製造、販売まで一貫した事業運営の実現を目指す。